2022/10/05
なんで?肩こりと頭痛の関係

頭痛の原因で一番多いのは首こり、肩こり!
当店にいらっしゃるお客様に多い症状『肩こり』。その中には同時に頭痛を訴える方も多くいらっしゃいます。『肩こりがひどくなると頭が痛くなる』『勉強や仕事をして夕方ぐらいになると頭痛が…』というお声を良く聞きます。これは緊張型頭痛といわれる首や肩のコリからくるタイプの頭痛が考えられます。
そんな頭痛と肩こりに、どんな関係があるのか?どんな仕組みで頭痛が起こり、どう対処するかのお話をしていきます。
難しい話はいらないよ!って方は4.5.6を読んでくださいね。
目次
1.頭痛の種類
頭痛には様々な原因やタイプがありますが、大きく二つに分類されています。
- 一次性頭痛(緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など繰り返し起こるタイプ=慢性頭痛)
- 二次性頭痛(くも膜下出血、脳腫瘍など他の原因により起こるタイプ=突発性頭痛)
一次性頭痛の中でも緊張型頭痛が7~8割を占めていて、この原因とされるのが首こり、肩こりと言われています。スマホやパソコンを使う事が多い現代人は、画面をのぞき込むので頭が前に倒れ、頭を支える首の後ろから肩にかけての筋肉が緊張して固まります。緊張した筋肉は血流が悪くなっていて、疲労物質や発痛物質がたまり、頭に向かう神経を刺激することで頭痛が起こります。
2.タイプ別頭痛の特徴
緊張型頭痛
- 原因 身体的、精神的なストレス
- 症状 『頭が締め付けられる』『ズーンと重い感じ』と例えられることもある鈍い痛みが毎日のように続くのが特徴。
片頭痛
- 原因 外的刺激(光や音等)によって三叉神経から分必された物質によって、血管が拡張して起こる説などがあるが、まだまだ不明な点が多い。
- 症状 頭の片側(両側の場合もある)こめかみのあたりにドクンドクンと脈打つような激しい痛みを起こす。
群発頭痛
- 原因 諸説あるがいまだ不明な点が多い。
- 症状 片側の目の奥にひどい痛みが出て、ひどい人は立っていられないくらいの激痛を伴う。同じ側の目、鼻に涙や鼻水、鼻づまりなどの症状が現れる。
3.ちょっと詳しい首周りの解説
頭痛に関連のある筋肉、骨格、神経のお話をちょっとだけ詳しくしてみましょう!
緑色の神経は大後頭神経といって、この神経に沿って出る痛みが、緊張型頭痛の中でも多いタイプです。この神経が突き抜けてくる筋肉が頭半棘筋といいます。首の下の方から胸の上の方の背骨から、後頭骨を繋ぐ筋肉で、縮む事で頭を後ろに倒す作用があります。机の上のノートやパソコン、スマホを使うと目線が下に落ちて頭が前に傾くことで、この筋肉が緊張して固まります。その結果挟まれている大後頭神経が刺激され、頭痛を引き起こしてしまいます。首周りの筋肉を緩める事で、ケアをしていくと良いでしょう。
また頭に行く神経は後頭部と首の背骨(頸椎)の1番の間、1番と2番の間あたりから分かれていますので、背骨の歪みから神経の出口が狭くなったり、圧迫を受ける事で頭痛を引き起こすケースもあります。この場合は自分でのケアは難しいので、矯正によって歪みを整える事が有効です。
4.緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛は首や肩の筋肉のコリが原因となるので、対処法としては首周りの筋肉を、マッサージやストレッチによって緩める事で、血行を良くすると、疲労物質が流れて頭痛が和らぎます。また頭に行く神経は上の方の首の背骨から分かれていくので、姿勢の悪さから神経の出口が狭まる事でも頭痛が起きるので、首の矯正も効果的です。また長時間同じ姿勢で固まっていると、筋肉が緊張してしまうので定期的に首肩の筋肉を動かす事も大切です。
5.自分で出来る対処法
首周りの筋肉を動かすには、丸めたタオルを首の後ろに当てて寝転んで、頭を大きく左右に動かします。上を向いている時はアゴを高く上げ、そのアゴが肩に近づく様に左右に倒します。右左交互に10往復くらいやってみましょう。
下向きの時間が長いと本来あるべき首の前への反りが無くなり、筋肉が張って神経や血液の流れが悪くなって肩こり、頭痛を引き起こします。タオルを首の下に当てて反りを作った状態で、首を左右に動かす事で、首の後ろの筋肉を動かして血行を良くして、関節の間を拡げて神経の流れを良くすることで、肩こりと頭痛を解消していきましょう。
肩こり解消エクササイズ
6.自分ではなかなか良くならない時は
これらのセルフ対処をしても、なかなか良くならない人は、日ごろの姿勢や生活習慣により、自分では筋肉や関節が動かせなくなっているかもしれません。薬で出ている症状を抑えるのは、その症状を出す原因が残っていれば繰り返し起きてしまいます。緊張型頭痛の場合はその原因が姿勢や筋肉のコリにある場合が多いので、そんな時は姿勢のプロ『ももい』にご相談くださいね!
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